あくまで「失敗しにくい」です。このとおり実行したからと言って、必ずうまくいくとは限りません。買えば必ず合格する参考書が存在しないのと同様にお考えください。
目が悪くなった、見えにくくなったことの原因は、大きく分けて二通りあります。メガネで解決できるのは、屈折異常と言い、カメラの場合に置き換えると単なるピントずれに当たります。眼でピントが取れなくなった分をメガネレンズで補正することが度数合わせになります。もう一方は、これ以外の原因で見えにくくなった場合です。この原因は様々で、簡単に限定できません。
よって、最初に眼科医で診察を受け、メガネで解決してよいかどうかを決めてもらってください。
メガネで解決すると決めたら、度数を決めます。この作業は、眼科医・メガネ屋両方で可能です。違いは以下のとおりです。
眼科医:
原則として医療行為ですので、こちらが本筋です。ただし現実は、ドクター指示のもと、看護士さん・出入りのメガネ屋さんが測ることが多いようで、その結果をドクターが見て判断されます。メガネを作ることを希望した場合、「処方箋」として発行されますので、それを持ってメガネ屋に行き、作ってもらうという段取りです。処方箋はドクター指示そのものですから、メガネ屋はそのとおり作ります。つまり、この場合、処方箋どおりにメガネが仕上がっていれば、度数決定の責任は眼科医にあります。
メガネ屋:
原則として医療行為ですので、本来は度数測定ができません。ところが、この国の曖昧さを充分反映した役所の通達があり、皆さんが自分で自分の度数を決めることを助ける行為であればよし・・ということになってます。(異論はかなりありますが、実際にメガネ屋がこの行為をやめたら、眼科医に処方箋をもらいに行くためだけの方が増え、重病の方への医療行為に悪影響を及ぼすことは簡単に想像できます。国民全体のことを考えれば、現状のほうが好ましいかも。)
眼科医での度数決定プロセスと、メガネ屋でのそれに大きな差はありません。違うとすれば、客扱いしてくれる・商品(フレーム・レンズ)に詳しい・後で文句を付けやすい・・・といったところでしょう。
メガネは、スーツ、靴、婦人服など消費者向けにプロの方が選んだ情報が提供されている商品ではありません。所謂、玄人はだしの消費者はいません。ものしりと言われる方に、「ここがいい」と言われても、その方の経験の範囲内のことなので、御自分に当てはまるとは言えません。お聞きになるなら、複数のものしりにお聞きください。