あくまで「失敗しにくい」です。このとおり実行したからと言って、必ずうまくいくとは限りません。買えば必ず合格する参考書が存在しないのと同様にお考えください。
出来上がったメガネをお顔に合わせる作業です。これまた一般の方にはできない作業ですが、「もう少し上」とか、「耳に掛かってない気がする」など、感覚でお話いただいて構わない部分です。
メガネ屋としても仕上げのところなので、マトモなお店は時間をかけて調整します。面倒がらずに、双方ともに納得がいくまで調整すべきでしょう。この調整は芸術的センス・立体空間センスを必要としますので、おもしろいことに、努力をしても下手、新人でも上手という現象が起こり得ます。
時間をかけても、なかなかシックリこない時は、ヒトを変えてもらうのも手です。(美容室でも、そのヒトでないとできないカットがあるでしょ?)
メガネを長持ちさせるために、やってはいけないことが多々あります。小さな冊子にまとめられたりしていますので、キチンと確認してください。
本来は、購入前に確認するべきことなのですが、ほとんど方は、「やってくれるはず」と思い込まれています。商品の保証範囲・無料サービスの範囲くらいは確認しておきましょう。
ここまでやったのに、「見にくい」「耳が痛い」「レンズが落ちた」などのトラブルは発生します。残念ですが、その原因を皆さんが見つけることはできません。第三者機関に持ち込んで原因を究明することも無理です。そんな機関はありません。(国、もしくは業界が作るべきですが)
原則として、作ったメガネ屋に相談する以外に手はありません。ここで誠実に対応してくれるか、渋々と面倒がるか、でお店を判断していただいて結構です。ただし、皆さんはメガネについてド素人だということを忘れないでください。これを忘れた発言・行動をなさると、すべてのメガネ屋を敵に回します。結果として、永遠に気に入ったメガネは手に入りません。
メガネは、スーツ、靴、婦人服など消費者向けにプロの方が選んだ情報が提供されている商品ではありません。所謂、玄人はだしの消費者はいません。ものしりと言われる方に、「ここがいい」と言われても、その方の経験の範囲内のことなので、御自分に当てはまるとは言えません。お聞きになるなら、複数のものしりにお聞きください。