レンズの価値と価格
2013-12-11
日本のメガネレンズは世界屈指の性能である。これは間違いありません。
たぶん、価格に対する性能も世界屈指だと思います。
実際に自分が掛けるという前提でメーカーを選べと言われれば、日本製とドイツ製から
選びます。自分の眼のことを考えれば、レンズだけは妥協できません。
実生活において、人間は情報の70%を眼から入れています。
その機能を最適化し、快適に過ごすことには投資するべきだと思います。度数の合わない
メガネは最悪ですが、歪みの多いレンズも最悪です。
現在掛けているレンズは、価格が高めの店で買えば、一組40,000円以上します。
でも、おおよそ2年は使いますし、起きている間の大部分の時間はメガネを掛けている
わけですから、計算してみると1日当たり55円弱。これが高いとは思いません。
消費者として、自分のお金を何に使うか? それによって何を得るか? は大変重要な
ことです。しかし、この消費する基準を鑑みると日本人は結構曖昧です。
高校生がルイ・ヴィトンを持つ国は日本くらいでしょう。彼らが、本当にヴィトンの価値が
わかって購入しているとは思えない。たぶん、みんなが持っている、良いと言っている
程度の理由でしょう。
世界で最も品質にウルサイと言われる消費者なのに、世界で最も価値観が曖昧なので
はないかと疑ってしまいます。
メガネレンズは専門商品で、一般消費者がその価値判断はできない商品かもしれませ
ん。でも、ただ安いとか、売れているとかではなく、自分なりの選択をしようとしてもらい
たいのです。なにせ、眼という重要な情報端末に関わることですから。